ヘルベテ教師紹介(6) けんすけ
今回は、ヘルベテ教師随一の読書家、けんすけさんの紹介です。
出身 群馬県
学歴 学習院大学法学部政治学科 卒業
職業 郵便局員
担当科目 地理など社会科目全般
――ヘルベテに関わることになった経緯を教えてください。
学生時代にサークルで知り合った小澤代表と茂木副代表と仲良くしているうちに、知らず知らず協力する形になっていました。
――協力してくれるよね?という感じでしたか。
そんな感じですね(笑)。2人は自分にない発想力や行動力を持っていて、そこに憧れているところはあります。一緒にいて楽しいし、勉強になる。それで、今に至っています。
――生徒に接するときに意識していることはありますか。
生徒さんが進んで勉強できるように、教師ではなくモチベータ―の役割を担うことです。一緒に勉強しているような感覚ですね。
――興味を持ってもらえるようなネタはありますか。
私は生徒の話を聞いている方が面白かったので、自分のネタはあまりないですね。
鉄板、といえば、自分の仕事についてですかね。誰もが知っているけど、仕事の中身は意外に知らない、みたいな。
――趣味はありますか。
趣味は読書と音楽です。今は海外文学で、翻訳本をメインに読んでいます。ジャンルはファンタジカルな作品、あるいは、ミステリーではないけど、読んでいて仕掛けがあるものが好きです。作家は、ガルシア・マルケス、ピンチョンなどで、国でいえばアイルランドの小説が好きです。
――アイルランドの小説が好きという方、初めてお会いしました。
「地の果て」の小説が好きなんです。日本の小説でも、都会のど真ん中とか、地方とか、変な場所を描いたものが好きです。
――音楽の方で好きなジャンルは。
プログレッシヴ・ロックが好きです。「SEKAI NO OWARI」や「ゲスの極み乙女。」の先輩筋にあたるジャンルです。ダサいし、ポップではないけれど、やってることが面白いんです。バンドそれぞれが考える、今までにないロックンロールをやるんです。一回性のあるライブにこだわってみたり、様々な形があります。
――読書は昔から好きだったのですか。ハマったきっかけは。
高校生くらいまではあまり本を読んだことがなかったです。世界史で作家の名前や作品名だけ覚える。それだけしか知らないというのは、面白くなくて。大学に行ったら、古典を読もうと決めたんです。
「ガリバー旅行記」という皮肉が強いものを読んで、そこから古典的なものを中心に夏目漱石、ドストエフスキー、村上春樹などを読んでいるうちに今に至ります。
――ここでも海外文学ですね。
壮大さを突き詰めていくと翻訳ものの文学に行きつきます。これははずれがない。わざわざ翻訳されている時点で期待できます。“はずれ”ないために好んで読んでいるところがあります。住んでいる世界とはまったく違う世界に行けるのもいいですよね。
――オススメの本を紹介していただけますか。
夏目漱石の「三四郎」は面白いと思います。漱石の作品を読むと、漢文を勉強するモチベーションになりますね。彼は漢文が好きで、自分で漢詩を作るくらい造詣が深いです。美しい日本語は漢詩の存在が見られますから、日本語を正しく読むためには漢文が必要だと実感できると思います。その優れた実例を目の当たりにするのに、漱石の小説は良いと思います。
あとは、安部公房も面白いと思います。わけわからん小説で、そこが良いです。日本人が書いていますが、世界がでかいです。
村上春樹はクセがなくて、読んでいてかっこいいです。人によっては、「やれやれ」がうざいなと感じるかもしれません(笑)
――このページを見ている学生、保護者へ最後に一言
ヘルベテは、ネット上の架空の空間で行われていますが、楽しい“場所”であると思います。先生も生徒も面白くて個性的な人たちが集まっているので、話していてとても面白いです。ネットを介しているので、怖いもの見たさでもいいですし、自分の場所を見つけてない人もどうぞ来てください。ここには、押しつけがましくない帰属感があると思うので。「ハルヒ」感があります(笑)日常に物足りなさがある人は是非!
朴訥とした優しい語り口で、ついついこちらが「しゃべらさられてしまう」こともありますが、本を語るとその語りからあふれる熱量に圧倒されます。心底好きなものがあるのは、それだけで魅力的だなと感じさせる方でした。
文:治田夏葉
『谷川俊太郎の33の質問』
卒業生紹介⑥あかり(一期生)
ヘルベテ1期生のあかりさんは現在、帝京平成大学の看護学科で看護師を目指しています。ヘルベテと共に歩んだ受験生活や今、そして今後のことについて改めて語ってもらいました。
主な喜捨 コーヒーメーカー、馬刺し、水菜の種、マイメロディのネクタイ。
―受験生活を思い返してみるとどうでしたか?
学校では自分が部活ばかりやっていました。勉強は国語、生物とも偏差値40あるかないかでした。私は夜型なので夜に教えてもらえて良かったです。ヘルベテは先生じゃなくて一般の社会人が教えているので、予習や復習をやらなければ申訳ない気持ちになり、勉強をするモチベーションが高まりました。
―ヘルベテを通して変わったことは
世の中にこんなにいい人たちがいるんだと思えたこと。
親身にやってもらえてやる気が起こる。
―なんで看護師になろうと思ったの
進路を考える時、自分は面倒を見るのが好きだと思った。保母さんもいいかなと考えたのですが、患者さんの回復に寄りうことのほうがやりがいを感じるように思いました。看護師は医療者の中でも患者さんに一番近い存在。患者さんの家族、医者全部の橋渡しをするのも看護師です。大変そうですが、頑張ります。
―ヘルベテってどう。
勉強を教えて欲しい人に対しては、勉強のモチベーションが上がる場所でした。
ー一応、ヘルベテ保健室の先生ですが何か受験生に対するコメントを
集中力が切れたらすべてを放棄して短時間寝ましょう!そしたら続けられました。
ー後輩に一言
自分は受験期の時に、靴下の左右の模様が違うことに気づかなほど、勉強に集中してました。そのぐらい頑張ってください。
2016年度 新規生徒募集中
前年度の受験生卒業に伴い、ヘルベテでは新規に生徒を募集しています。
いままで来た生徒さんは、学校の授業についていけない、もっと高度な内容が学びたい。塾や予備校が近くにない、または経済的に通えない。社会人と触れ合いたいなど動機は様々でした。お気軽にskypehelvete@gmail.com またはSkypeID(skypehelvete526)までお問い合わせください。
※対象は、高校生、浪人生とさせていただきます。
賛助会員・寄付金のお願い
当団体の授業料は生徒様より月1科目3000円程度が教師への謝礼として支払われておりますが、NPO法人化していくにあたり、運営費用は活動趣旨にご賛同いただいた方からの会費や寄付金を充てたいと考えております。当団体の活動にご賛同頂ける方、寄付をして頂ける方は下記の受付窓口よりお申込み下さい。
皆様からの温かいご支援をお待ちしております。
また、賛助会員様におかれましては、当団体が主催するイベントへの参加の権利や、ヘルベテ会員、OB、OGなどと交流できる機会を設けたいと考えております。
・賛助会員…一口3000円から(企業・個人は問いません)。
・寄付金…寄付額はおいくらでも構いません。
受け付けは050-3479-6642(代表直通)または skypehelvete@gmail.com まで。
卒業生紹介⑤ ひなのさん(1期生)
ヘルベテ1期生で現在、福岡大学に通うひなのさん。受験生時の冬にはヘルベテ一丸となって、ひなのさん用の時間割を組み指導にあたったそうです。受講科目は数学、生物、化学、国語、日本史でした。
ーどうやってヘルベテを知ったの?
元々ヘルベテとは別に教えてもらっている人がいたんですけど、ある時に内容がその教えてくれている人の対応出来る範囲を超えてしまって、その時に紹介されたのがヘルベテでした。
話を聞くだけのつもりでskypeでやりとりをしたのが初めでした。
ーヘルベテの印象はどうでした?
ヘルベテ講師の人たちには凄く丁寧に教えてもらいました。浅利さんは問題が分からなかった時に学校の人にも聞いてくれたことがあって、凄く助かりました。
ー特別講座によく参加していますが、特別講座の印象はどうですか?
特別講座は自分の知らないことがふと知れたりするので面白いです。
話している内容が難しくて分からないこともありますけど、色んな知識が身につけられます。
特別講座では主題から話がよくそれるんですが、そういう話のほうがむしろ記憶に残っていたりします(笑)
ーヘルベテってぶっちゃけどう?
面白いです!自分の周りでは知れないことを知れるので。
説明するのが難しいですが、経験してみないとわからないような面白さがあります。
ー後輩に一言
興味があれば、やってみてください!