インターネット家庭教師集団ヘルベテのブログ

無料通話アプリで受験生の勉強を支援するNPO法人「インターネット家庭教師集団ヘルベテ」のブログです。

ヘルベテ通信 ~2020年4月号~

【ヘルベテ通信はじまります!】
ヘルベテでは今月から毎月【ヘルベテ通信】の配信を開始します。
ヘルベテ通信とはヘルベテに関わる方々が月替わりで執筆するおもしろマガジンです。
毎月配信できるように頑張りますので、ぜひお暇なときにでもご覧下さい◎
ヘルベテ通信編集部 茂木草介

<記事>
小澤直樹(理事長)の日記
「ナオキのキモチ」 4月17日 https://skypehelvete.hatenablog.jp/entry/2020/04/25/160913 4月18日 https://skypehelvete.hatenablog.jp/entry/2020/04/25/161306 4月23日 https://skypehelvete.hatenablog.jp/entry/2020/04/25/162011 杉本さん(教師) 「歌集」 https://skypehelvete.hatenablog.jp/entry/2020/04/25/163708 <特集> ヘルベテ通信編集部が勝手に取材し、勝手に紹介するコーナー「特集」企画中です。 世の中の不思議なことを調査したり、人物へインタビューしたりなど考えています。 ただ今企画を考え中です。 乞うご期待! ※特集のテーマのご提案、お待ちしております! ※マガジン末尾の連絡先までお寄せください◎ <投稿コーナー> 月替わりのお題をもとに投稿してみませんか。 エッセイ、俳句、小説、スローガン、提言などなど、、なんでも構いません。 形式、文字数なども問いません。 我こそは!という人は末尾「お問い合わせ」の連絡先までお寄せください。 皆さまの投稿を心よりお待ちしております。

~今月のお題~ 「マスク2枚」 <お知らせ> ・オンライン交流会はじまります 新型コロナウイルスの流行が続いており、家にいることが多くなっていると思います。 そこで、自宅でも参加できるオンラインでの交流会を開催していく予定です。 開催のお知らせは公式LINEアカウントや、Facebookなどで配信していきます。 興味のある方はお問い合わせください◎ ・ヘルベテ通信編集部の人、募集中! ヘルベテ通信編集部では一緒にマガジンづくりをして下さる方を絶賛募集しています! 気軽におもしろ記事を書きたい、いろいろ取材してみたい。。などなど。 自分もやってみようかな!という方、 大歓迎ですのでお気軽にお問い合わせください。
(今の編集部は2名体制です) <お問い合わせ/ご意見ご感想> マガジンへのご意見、ご感想をお待ちしております!
投稿もこちらの連絡先へ メール helvete.press@gmail.com 公式サイト https://www.helvete-tutor.org/%E3%81%8A%E5%95%8F%E3%81%84%E5%90%88%E3%82%8F%E3%81%9B/

ナオキのキモチ(2020.4.23)

4/23

久しぶりの出勤。
仕事用の携帯が渡された。本格的に在宅ワークに切り替えるように職場も準備が進んでいる。
やはり、職場は仕事が捗る。生活リズムとパフォーマンスを考えねば。
まじで、一緒にテレワークしてくれる人募集してます。いろいろな情報を知りたい。

電話がガラケーと思いきやXperiaだった。とにかくでかい。スマホをでかくするメリットが解せない。連絡取りづらいし、動画ならタブレットで見ればいい。

家にいると窓の下に本が重なっているのとかが気になって、本立てを買った、事務用の鉄製のやつはどうしても気に入らなかったので、木製のものをわざわざ通販した。結構色合いも気に入っている。
自分の目に映るものは美しくしたい。

杉本荒谷の歌集

俳句

桜散る満員電車は走ります

 

桜舞う散歩の犬はあくびする

 

老夫婦土手で連なり若葉萌ゆ

 

朝明の躑躅の蕾サラダ味 

 

始まりや菜の花畑の畝を舞い

 

水仙を手折る仕草や割烹着

 

雪とけて遠き山並み青からん

 

春雨を寿ぐ関東ローム層

 

春うららくしやみ鼻水しかめ面

 

入学式もう明日かとうとうとと

 

春眠や放屁一発さえてをり

 

都々逸

桜の下で萌え出ずる君染まる頬べがいじらしい

色とりどりのマスクの下に云うに言われぬ想い込めてる

 

時事川柳

布マスク要るこた要るが要らぬなり

 

書留を渡して早し受領印

 

メダリスト今の仕事はYouTube

 

市場へと続くよドナドナお肉券

 

三密でもラーメン二郎に並びたい

 

狂歌

学校は社会の写鑑かも給食当番総理と呼ばれ

 

ロックダウンオーバーシュートクラスタ東京五輪の新競技かと

 
杉本荒谷

ナオキのキモチ(2020.4.23)

4/23

久しぶりの出勤。
仕事用の携帯が渡された。本格的に在宅ワークに切り替えるように職場も準備が進んでいる。
やはり、職場は仕事が捗る。生活リズムとパフォーマンスを考えねば。
まじで、一緒にテレワークしてくれる人募集してます。いろいろな情報を知りたい。

電話がガラケーと思いきやXperiaだった。とにかくでかい。スマホをでかくするメリットが解せない。連絡取りづらいし、動画ならタブレットで見ればいい。

家にいると窓の下に本が重なっているのとかが気になって、本立てを買った、事務用の鉄製のやつはどうしても気に入らなかったので、木製のものをわざわざ通販した。結構色合いも気に入っている。
自分の目に映るものは美しくしたい。

ナオキのキモチ(2020.4.18)

2020/04/18

ガッツリ、僕のやっているNPOに全部パラメーターを振った一日。
 午後1でオンラインで家庭教師を2人。
2人とも中京圏に住んでいる。というか、ここ数ヶ月やたらと中京圏からの問い合わせが多い。謎である。僕が去年から赤だしの味噌汁にハマっているからだろうか。

 1人はコロナの影響で予備校が閉まり、サービスがかなり制限されてしまったので、4月早々に辞め(授業料は大方返金)、僕たちを訪ねてくれて今日は体験。某王手予備校よりいい授業は難しかもしれないけど、僕らと関わったことを糧にしてくれればいい。

 もう1人は大量に学校から課題が届いて、やる気が失せてしまっている。「学校からの課題が多すぎて、自分で予習する時間とかが取れないで困っているんですよ」という、なんだか本末転倒な話である。義務教育終わったら自分が学びたいこと学べばいい。課題いっぱい出すのは、大人側の不安だなぁ。この際だから、自分自身に課題を出すことを課題にしたらどうだろう。そして、それを自分なりに評価してサイクルにすれば良い。先週までは猛烈に勉強していたが、ここで一気にペースダウンしてしまったらしい。そりゃあ、この事態でそうなるわな。支えてみよう。
 その中京の県では、高校生が署名活動して、休校延長を求めるところまで、発展していたらしい。頼もしい気持ちと、大人としてやりきれない気持ちが混同してしまった。
 
 その後、会員間でのミーティング2件、特別講座を経て今に至る。在宅にいながらもとてもハードな1日だった。

 3.11の時は絆!ってキーワードが流行った。
 どうでもいいけど、あきる野市自治会勧誘の旗も赤字に絆って書かれてて暑苦しくってたまんなかったな。
 それはさておき、前回は東北地方だけダメージを受けていたのに対し、今回は全国的、というか世界的。動くのではなく、待機で事態が好転するという、不思議な戦いだ。
 今日、いろんな人ともたれあえた。もたれあう、いい言葉なのかもね。

ナオキのキモチ(2020.4.17)

2020/04/17
 出勤日、シフト的には毎週末は全職員出勤ということになっている。

 職員室に入るなり、同僚のA氏に「髪切った」と声をかけられた。なにか適当に応じようとした瞬間、むせてしまい、咳が出た。

 A「おー、あぶねーなぁ」
 俺「むせただけですよ笑」
 なんてやりとりに、他の同僚が割り入ってきて、向かいの席「熱測った?」、隣の席「今、むせただけで大変だよねー」
 仕舞いには5メートルぐらい離れた席の先生から「小澤先生に連絡があったのですが、危なそうなのでここから報告させてもらいます」と言われる始末。まったくをもって馬鹿馬鹿しい囃され方をして、朝一番を迎えた。
 みんな、日常を取り戻したがっておどけている。

 朝礼。ノートパソコンが常勤職員に支給された(これは、もとから予定済)。また、職員が各自持つように、仕事用の携帯電話も手配中らしい。「業務ががらっと変わると意識してください」と上役から。そして、「全員出勤は密なので、午後2時から退勤して良いです」との指示。実際仕事量的に4時までかかったが、それでも、「4時なんで帰りましょう」などと声を掛け合っていた。

 いやいや、つい数ヶ月前まで、定時過ぎても、全くと言っていいほど帰れない空気が蔓延している典型的な学校現場だったのに、変わり用はなんなんだと思う。

 戦後、軍国主義者の教師や偉い人がいきなり、平和と民主主義を説き出して、当時の少年世代は困惑したというが…。
 こういう気持ちかと感じた今日一日。

そういえば、学校もYouTubeチャンネル開設して、色々配信している。この間、ダンスに合わせてギターで伴奏した。upされるんだろうか。

遊びをせんとや生まれけむ(3)

 翌朝、船上で目を覚ますと、飛び起きました。部屋の丸窓から、水平線の上にかかる素晴らしい朝焼けが見えたのです。
 日頃は寝覚めが悪く、布団の中でいつまでもぐずぐずしがちな私ですが、その朝ばかりは二度寝しようという気分には少しもなりませんでした。東の空は今まさに明けようとしていて、その色が刻一刻と変わっていくのが見えるようだったのです。同室の人々を起こさないように静かに身支度して、私はまだ静かな廊下を通って早足で甲板へと向かいました。
 フェリーが上海に着くまでは丸2日がかかる予定でした。乗客たちは誰もが時間を持て余しています。子供たちは、ロビーにある古いテレビに映っている『ルパン三世 ルパン対複製人間』に夢中で、船の先端にある閲覧室には、夫婦が憂鬱そうに古い雑誌をめくっています。延々と甲板を走って往復しているランニングシャツ姿のおじいさんもいます。やはり皆、退屈しているのです。
 そんな時間をなんとかやり過ごそうと、私は時々、大阪に住むミエコさんという女性と話をしました。ミエコさんは中国の出身で、日本人と結婚して帰化し、独り身になった今では旅行が何よりの楽しみだと話してくれました。
 「わたしの主人はね、お刺身が大好きだったの」と、ミエコさんは流暢な日本語で話をします。「本当に大好きでね。それで寝たきりになっても、お刺身を食べたがったの。でもある時、マグロのお刺身を食べている時に、それが喉に詰まって死んでしまった。そんなふうに死んでしまったというのは、悲しいのかしらね、幸せなのかしらね。」
 そう言って、半ば微笑して、ミエコさんはまた別の話をし始めるのでした。一つ話が終わるたび、わずかに船は進んでいきます。
 食事の時間になると、アナウンスが流れ、皆が一斉に食堂に集まります。その時は、この船にこんなにたくさんの人が乗っていたのだ、と驚きます。メニューは中華料理で、日本でも馴染みのチンジャオロースや卵スープの他に、鶏の足を炒めたものや、落花生と花椒をあえたものなど、名前の分からない料理もあります。鳥の足はきくらげのようなコリコリとした歯ごたえで、小さな骨がたくさん残ります。花椒は震え上がるほどに辛く、私はそれを避けて落花生ばかりを食べました。そんな風に、美味しいながらも刺激の強い食事をして、最後にスイカを食べる時、その甘さがひときわ強く感じられるのでした。
 夜、薄い布団の上に横になっていると、船が揺れているのがはっきりと感じられます。昼間は意識しなかったエンジンの音が耳について、なかなか眠気を感じません。灯りを落とされた雑魚寝部屋の暗い天井を見上げていると、一時は忘れた不安が再び頭をもたげ始めます。私は固く目を閉じて何度も苦しい寝返りを繰り返しながら、まだ見ぬ上海を瞼の裏に現れ、それが消えてはよみがえるのを押さえつけようとして、いつまでも眠れずにいたのでした。