ヘルベテ通信(2020年12月号)
皆様、こんにちは。
大晦日をいかがお過ごしでしょうか。
久しぶりのヘルベテ通信をお届けします。
1.年末のご挨拶、そして来年に向けて(茂木草介) - インターネット家庭教師集団ヘルベテのブログ
2.ナオキのキモチ(2020年12月/小澤直樹) - インターネット家庭教師集団ヘルベテのブログ
3.お知らせ
・「オンライン寺子屋」(DiscordというSNSにて)絶賛開校中です。
・今年度の受験生の中でも、すでに志望校に合格された人がいます(拍手)。まだ厳しい社会情勢ですが、実りある学生生活を送って欲しいものです。
・なるべくヘルベテ通信は月1で配信していく予定です。記事の投稿やお知らせの配信依頼なども承っておりますので、ぜひぜひお寄せください。
それでは皆様、良いお年を。
ヘルベテ通信編集部
年末のご挨拶、そして来年に向けて(茂木草介)
ご無沙汰しております。茂木です。
早いもので2020年が終わろうとしています。
今年は新型コロナウイルス感染症の流行など激動の1年だったと思います。
個人的にはてんやわんやしてたらもう年末?という感じすらあります。
皆様それぞれの混乱と変化があったのかなと思います。
危機的状況の中で、「社会の限界」が露呈していますね、隠すつもりもないぐらいに……。こういう時代だからこそ、教育の活動をいっそう頑張らなくちゃと思います。教育は、限界を迎えている社会が生まれ変わるための数少ない可能性と思うからです。
ヘルベテが約6年前にできてから、皆様の力を寄せていただき、細々ながら「新しい学び」をやって来られたと思っています。けれども社会が激変している今、ヘルベテは教育団体として何をすべきなのか?あらためて問う時がきていると思っています。もはやルーティンでは対応できない時代が始まってると思います。
とはいえ、恥ずかしながら具体的なビジョンはまだありません……何をどうすればいいのか暗中模索ですが、座して待つのだけはいけないと思っています。
間違いないのは、昨今の教育改革で子たちの「学び」は変わるどころか、なぜか従来の構造が強化された情勢です。今の教育システムで勝ちあがるには、勉強だけでなく価値観とか生活習慣まで模範解答を内面化しないといけない感じで、そうやって育った人が社会の保守を強めていきそうな印象です。質的変化が必要だと思うのですが、公教育の側からは難しいのかもしれません。
公教育とは別の次元からアプローチできないか。
ヘルベテのもともとのスローガンは、「いったいなんなんだ!」でした。未知の人との出会いで生じる驚きや「わからない」が学びを加速させるというニュアンスです。
たとえば、のび太くんのところに未来からドラえもんがやって来たとき。
のび太くんにとってその出会いは「いったいなんなんだ!」だったのではないかと思います。この世には未知と、不思議がある。それを知るだけでも、前向きになれたり、創造力が湧いてきたりするんじゃないかと思います。
今、現実的に、ヘルベテにできることは何か?
新しい「いったいなんなんだ!」を起こせないか。
考えていきますし、何かご意見等ありましたらお寄せいただけると幸いです。
(これといって意見がなくても、ぜひお喋りさせてください)
来年は行動しなくてはいけないと思っています。
来年も何卒、宜しくお願い致します。
ナオキのキモチ(2020年12月/小澤直樹)
今年も暮れゆこうとしております。ヘルベテの進展はなんとも言えないところだったと思いますが、わたしにとって今年は良い年だったのではないかと思います。
2020年はひたすらに自己を問い直そうとしていたのだと思います。東京オリンピックがあった(ご存知の通り行われませんでしたが)からか、日本的なものに今年前半は惹かれていたように思われます。神田伯山氏の講談にはまったり、V系バンドの己龍にはまったりしていました。
そのなかでも、一番収穫になったのがコロナ禍で時間が有り余った時に「男はつらいよ」シリーズを全て制覇したことでした。日本的とは何かから、人生においてはじめて自身の男性性みたいなものを問うてみました。そんな漠然としたものの答えは出るわけないのですが、渥美清さんが逝去される直前のインタビューでこんな言葉を残していました。
「スーパーマンの撮影の時に、見てた子供たちが『飛べ、飛べ、早く飛べ』って言ったってことだけど、スーパーマンはやっぱり二本の足で地面に立ってちゃいけないんだよね。だから寅さんも黙ってちゃいけないんでしょう。二十四時間、手を振ってなきゃね。ご苦労さんなこったね。『飛べ、飛べ』って言われても、スーパーマン、飛べないもんね。針金で吊ってんだもんね」
言葉を心に浸していようと思いました。僕は他人に僕を振る舞わなければならない。それが無意識に男らしさな気になりました。これは道化や表層的な性格を演じるのとは、うまく言えませんが全然違う感覚です。自身に中の理想を恥ずかしげなく開放しているような、そんな清々しさ。
そうしてるうちに、そんなところを随分と気に入ってくれる人も現れました。
でも、人間弱いものでそういう面を意識してしまうと肩に力が入って、なんだかチグハグになってしまうことも多く。反省の日々を過ごしております。
暫定的ですが、文学部出なのが原因かはわかりませんが、感傷的であることを、大事にしすぎているのではないか。結論はそのあたりにある気がします。美しいと思える生き方は見えてきたけれども、それに至る覚悟がまだまだ足りていないのだと。それをもってなさねばならないことが山積しています。
コロナとはいえ、むしろ公私共に充実した一年でした。虎穴に入らずんば虎児を得ず。でしたか、来年の座右の銘にしようと思います。
美しく生きたいと思います。
この冬休みは寒いので読書に耽りたいと思います。
小澤直樹
ヘルベテ通信~2020年6月号~
【ヘルベテ通信 6月号】
こんにちは!
暑い日が続いておりますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
私は暑さにとても弱いので、保冷剤を首に巻いたりして、しのいでおります。
ではでは、今月のヘルベテ通信をお届けいたします。
ヘルベテ通信編集部 高橋宰夏
<記事>
「リモート時代の学び方について」秋山直樹
https://skypehelvete.hatenablog.jp/entry/2020/06/30/195028
ヘルベテ理事(顧問)の秋山直樹さんのコラムです。
「夏風の訪れ」高橋宰夏
https://skypehelvete.hatenablog.jp/entry/2020/06/30/200029
「歌集」杉本荒谷
https://skypehelvete.hatenablog.jp/entry/2020/06/30/195250
荒谷先生ファンの皆様お待たせいたしました。
6月の歌集をお送りします。
<お知らせ>
「大人のガチ学級会」好評開催中です!
オンライン会議通話アプリZOOMにて、不定期に開催しているイベントです。
小中学生の向けの学級会、ホームルーム指導書に載っている内容を、高校生以上のみんなで集まり、大人になった頭でガチで考えてみる会、とのことです。
ヘルベテの小澤と杉本が企画しています。
全4回中の2回がこれまで開催され、好評を博しました。のこり2回も開催予定です。SNSで案内を配信する予定なので、興味のある方はぜひお問い合わせください◎
「オンライン自習室」はじまります!
ヘルベテでは「家で勉強する」人向けに【オンライン自習室】という場を開く予定です。
- 毎日、夜に自習スペースを提供(もう一人じゃないぞ!)
- 担任の先生が日替わりで監督(ラジオの日替わりパーソナリティみたいに)
- 社会人と学生が一緒に利用
このような場になる予定です。
現在、テスター利用者様を募集中です(しばらく無料です)。
16歳以上の人であれば誰でも参加可能です。
サービスの詳細(利用方法、料金などなど)は
こちらのページをご覧ください。
たくさんのお問い合わせお待ちしています!
夏風の訪れ
何だかまぶしい時期になってきた。
むせ返るような京の夏、これがウワサのやつか。四⽉に⼊っても、うすら寒いこの街に、急に夏⾵が吹き出した。⼭の中にある⼤学も、もう暑いのだろうか、などと思考しながら、バス停の⾏列に並ぶ。親しくもない知り合いが多く並んでいた。あまり乗り気のしない講義、あまり乗り気のしない⼈間関係。中々、モラトリアムを過ごすには、うってつけな気がした。
体育部の連中の汗臭い中をのろのろと歩く。⼤講義室はもう直ぐだ。⼿前に喫煙所がある。汚れた空気、濁った息。なんだか⻩い煙もある。横⽬に流す。少し⾃分が異質な気がした。
それとなく、前から四番⽬くらいの席に着く。静かで、仮眠をとるには丁度いい。レジュメを⾒ながら、ほおづえをついて、まどろみにふける。 ふと、⽬を明けると、新緑の湿っぽい匂いが⿐についた。
2020年 5⽉27⽇ ⾼橋宰夏
「リモート時代の学び方について」秋山直樹
こんにちは、理事の秋山です。
ヘルベテ通信になにか書いてほしいと言われ、よしきたと快諾したのにも関わらず見事に締切を超過してしまいました。これを読んでくださってる皆様は日々の勉強や仕事で締切を守れるよう祈っております。
さて、コロナ禍ですね。一旦落ち着きを取り戻しつつありますが今後も適切に怖がり続けていきたいと思います。そんな中ですがやはり気になるのは我々も関係している教育についてです。各自治体全力を尽くしているものの、やはり従来の学校文化から完全に対応を切り替えられている学校が多いとはいえなさそうです。課題のプリントを送って授業を進めたり、中にはオンライン授業を開始しつつも勝手がわからずやきもきしている学校もあることでしょう。現場の方々を非難するつもりはまったくなく、それぞれやれることを最大限にやっているのだろうと察しております。
一方、生徒のことを考えると、今後はオンラインで適切に授業を受けられる環境の整備は必須だと感じています。今回は新型コロナによる「疫病」で気付かされたわけですが、大前提として今までもオンラインで授業を受けたいという生徒がいてもおかしくなかったはずです。家から学校までが遠いといった地理的要因、はたまた身体的な要因や精神的な要因、経済的な要因、いろいろな理由が考えられます。そういった人たちが自宅から安全に教育を受けられる仕組みはコロナ収束後もあってしかるべきではないでしょうか。
我々はかねてよりインターネットを通して家庭教師を行っているので、コロナ前後に関係なくこれからも地理的要因/経済的要因により塾などへ通えない生徒たちの力になっていきたいと思います。また、現在では競合するサービス提供者も多くあり、民間ではオンラインでの教育/学習に対する精度がより上がっていくでしょう。はたまたVR(Virtual Reality)やMR(Mixed Reality)といった技術もより発達し、遠隔教育への使いみちが劇的に拡がる可能性だってあります。我々がいま行っているインターネット家庭教師という手段は「最新」とは言えないですがそういった技術を活用しています。
この「技術を活用して教育に貢献する」というノウハウなどは、ぜひ機会があれば学校現場へフィードバックして、一人でも多くの生徒のためになれれば、そう考えています。そうして、今回学校が追いついていなかった「最新技術への理解」というものがより進んでいくといいですね。
しかしながら、自分も今後MRや更にその先の最新技術に精神/理解ともに遅れを取らないように生きていきたいものです。日々勉強という意味では我々も同じですね。
また先程「競合」と表現した同業他社様におかれても益々の発展を願っています。「競合」とはいっても、「教育に貢献したいという気持ち」は各社の方々と同じなので、ヘルベテもともに成長/皆様のお力になれれば、そう思った今日このごろです。